「院内保育」も考えてみよう

看護師の業界全体が慢性的な人手不足ということもあり、出産後も働いて欲しいという病院はいくつもあります。そのため出産後も働きやすいように病院側が配慮し、院内保育所を設置している病院が増えてきています。看護師は院内保育の選択肢も視野に入れて復職を考えることができます。
看護師の特権である院内保育
院内保育を視野に入れるためにまずは院内保育とは何かという点から説明していきます。院内保育は病院で働くスタッフの勤務環境を整える目的で設置されている病院内の保育所です。院内保育は無認可保育所であることが多いため、保育条件についてはその施設によって異なります。そのため様々な保育条件がありますが、院内保育を考えた際は3つの条件を特に注目しておきましょう。
まず1つ目の条件が保育時間です。夜勤も含めて働くのであれば24時間体制の院内保育所があるかどうかを検討する必要があります。保育時間が24時間であるかどうか、さらに受け入れ日程についても確認しておくべきです。
2つ目の条件が受け入れ可能な年齢です。生後何ヶ月から受け入れてくれるのかを把握しておかなければ、職場復帰の調整ができないため注意しましょう。
そして3つ目の条件が保育スタッフです。子供を預かってくれるスタッフは病院が委託している保育事業の業者であるのかなど、どのようなスタッフが保育をしてくれるのかを確認しておきましょう。
院内保育の大きなメリット
院内保育のメリットとなる点は挙げていけばいくつもありますが、特に大きなメリットについて紹介します。
まず保育所の送迎に時間がかからないという点はとても大きなメリットと言えます。院内保育ですので働いている職場内に預けることができるため、送迎に時間を取られることなく働くことができます。
同様に近い場所に子供がいるという安心感も大きなメリットになります。何かあればすぐに子供の様子を見にいくことができるので、安心して仕事をすることができます。預けている保育園が遠い場合などは何かあった場合に早退をする必要も出てきてしまいますが、院内保育ではすぐに駆けつけて早退をすべきかどうかの判断をすることができます。
そして看護師はシフトで働くことが多いため、土日も預けられる場所がないことに困る看護師は少なくありません。しかし院内保育であれば土日も預けることができる場所も多いため、仕事に影響することが少なくなります。
上手に利用するために
保活は誰しもがうまくいくとは限りませんので、もし子供を預けられる場所に困ってしまったという場合に、一時的に利用するなどの活用ができます。そのため保育園に申し込みをしておき、その預けられない間は院内保育を利用して働くことができます。
また子供が3歳をすぎると幼稚園への入園も選択肢に入れることができます。そのため3歳まで院内保育を利用して、その後は幼稚園に預かってもらうといった、保育園をそもそも利用しないという選択もできます。