職場の人に受け入れてもらえるか

育児をしながら働くということは、今までの働き方とは大きく異なります。育児と仕事を両立させるための働き方を職場の人たちが受け入れてくれるかどうか、不安に感じる人もいると思います。周りにも自分にも、余計な負担をかけずなるべく健やかに仕事をしていくためにも、復帰後に感じやすい不安の具体例とその対策について知っておきましょう。
職場から理解されない不安
育児をしながら働く人に対する社会のイメージは「すぐに休む」「勤務時間が短い」「早退する」といったネガティブなものが多いです。実際のところ、子供の急な発熱などで他に看病する人がいなければ仕事を休まなければなりませんし、保育園に預けられる時でも送り迎えの時間の関係で長く働くことが難しいというのが実情です。また、無事に出勤できたとしても、ケガや熱などの理由で子供を迎えに行かなければならず、急に早退せざるを得ないという場合も珍しくありません。
人手不足に悩む看護師業界では、どこの病院でも忙しいため、こういった働き方は理解してもらえるだろうか、と不安に感じると思います。そして残念ながら、育児の経験がないスタッフならば理解が難しいものだということも事実です。
パートとして復帰した職場で「パートや時短勤務の人はいらないから、時間外業務までできる人が欲しい」という雰囲気を感じたという話は少なくありません。復職後に職場で肩身の狭い思いを経験するかもしれないという不安は、保活を終えてから具体的に復職を想像した際に感じる代表的な不安と言えます。
ではこの不安とどのように向き合っていけば良いのでしょうか。
負い目を感じずに働くこと
定時ぴったりで退勤することや、短い時間しか働けないこと自体に負い目を感じる必要はありません。常に申し訳ないなと負い目を感じていると、相手はそのつもりで言ったのではない言葉でも、嫌味を言われたと受け取ってしまうこともあります。意図的に嫌味を言われることもあるかもしれませんが、まともに受け取らず聞き流せるようになりましょう。何か悪いことをしているわけではないのですから。
仕事の生産性を上げていく
職場の人に受け入れてもらえるか不安に感じる理由として、時短勤務である、残業ができない、といったものがあるはずです。職場にいる時間が短いことで、貢献できていないと感じてしまうでしょう。しかし本当に大切にすべきことは職場にいる時間ではなく、どれだけの仕事ができたかということです。仕事を効率的に行えば、短い時間の中でも多くの仕事をこなすことができるはずです。自分の仕事を早く終わらせたら、他のスタッフのヘルプにも回りましょう。こうして生産性を上げていくことで、自然と周りも認めてくれるようになるはずです。大事なのは時間ではなく、効率的に仕事をこなして周りへの気配りをするようにする、ということなのです。